私どもの事務所では、新規に開業されるお客様には「法人」を設立しての開業を推奨しているので、個人事業主の方の確定申告に関する内容については、これまであまり記事にしてこなかったのですが、今回は少し思うところがあって、所得税の確定申告について書きたいと思います。
どうして急に「確定申告」について書こうと思ったかと申しますと…
毎年この時期は、決まって『本』が売れて品薄になるのです。
『本』というのは、拙著『いまさら人に聞けない「中古車販売業」の経営・会計・税務 Q&A』のことです。
一生懸命に書いた本なので、お手に取って頂くことは有難いのですが、申告時期がスタートしたこの2月になってから『本』を買うって…
自慢じゃないですが、コアなジャンルの『本』なので、普段はそんなにバカ売れすることなんてありません!笑。
ただ、本日時点で出版社のHPを見てみると、
売れ筋ランキングで上位に入っていたり。。。
何を間違ったのか、Amazonランキングで、
1位になっていることがあったり。。。
売れ行きが落ちることを覚悟で申し上げますが、今から『本』を買っても、申告期限には間に合わないと思います!
『クルマ屋の経理は一日にして成らず』
です!
申告期限ギリギリになったらどうする??
申告時期になってから急にバタバタするのではなく、計画的に申告準備を行うべき!ということは前述のとおりですが、それでも期限ギリギリになってしまった場合はどうすれば良いでしょうか?
本来はそうなってほしくはありませんが、いくつか選択肢を考えてみましょう。
選択肢1:税理士に依頼する
真っ先に思いつくのが、この方法です。
ただ、クルマ屋の経理は煩雑な部分も多いので、正しく経理処理ができる税理士は一握りです。
そもそも期限ギリギリに駆け込んで対応してもらえるとは限りません。
一方で、インターネットなどで調べると、駆け込み依頼をターゲットにしている会計事務所も沢山あるので、あまり正確な処理は期待できないかもしれませんが、そのような事務所に依頼するのも選択肢の1つかと思います。
選択肢2:会計ソフトのサポートに頼る
会計ソフト(確定申告ソフト)を使って申告を行っている方の場合は、そのソフトのサポートを利用するという方法があります。
ただ、どのソフトも申告時期はサポートセンターが込み合っており、なかなか繋がらないケースが多いです。
また、サポート窓口の方も一定の研修は受けていますが、税理士のように税の専門家ではないため、満足のいく回答が得られないことも。
よって、ソフトの使い方が分からない場合であれば、会計ソフトのサポートに頼る!という選択肢もアリですが、過度の期待は禁物です。
選択肢3:直(ちょく)で税務署に行く
最終的には、もうコレしかありません!
申告時期になると、税務署内には確定申告コーナーが特設されていて、持ち回りで待機している税理士や税務署の職員さんに直接相談しながら確定申告書を作成・提出することができます。
最大のメリットは、確実に確定申告書の提出を済ますことができる点です。
税務署の職員さんの立場を考えると、税務署に申告書を出しに来た人を追い返すことはできませんからね♪
一方で、デメリットもあります。
まず1つは、とても込み合っているので、ものすごく待ち時間が長いことです。
これは期限ギリギリになってしまった自分の責任と割り切って、ただひたすら待つしかありません。
もう1つは、多めに税金を支払う結果になることです。
その場で申告を終わらせるためには、かなりザックリと金額を計算せざるを得ません。
では、税金が少なるなる方と、税金が高くなる方、どっち側にザックリと金額を寄せると思われますか??
答えは明確ですね。
結局何が言いたかったかというと、某消費者金融のCMのパクリではないですが、
『確定申告は計画的に』
ということです。
写真:消しゴム工場見学で見つけたイータ君