私たちは、全国各地の中古車販売店や自動車整備工場・板金塗装工場といった自動車関連業の方々を対象に、会計(経理)や税務(税金)面のお手伝いさせて頂いているのですが、その関与形態というのは実に様々です。
いわゆる記帳代行と呼ばれる関与や会計ソフトの導入をメインとした自計化支援だけでなく、ご意見番としてのセカンドオピニオン業務などにも対応しております。
そんなある日、記帳代行業務をご依頼頂いているお客様の領収書を整理しておりますと、その中に「紙おむつ」の領収書が混ざっていました。
小さなお子様がいらっしゃる社長様でしたので、失礼ながら「忙しくて、私的な領収書が混ざってしまったのかな?」と考えてしまい、指摘させて頂いたところ、予想外の答えが返ってきました。
なんと、このお店では、小さなお子様を連れて来店されたお客様のために、紙おむつを準備しているのだとか。
しかも、紙おむつには、「合う、合わない」があって、普段使っているメーカーのものでなければ「おむつかぶれ」してしまうお子様もいるので、3~4種類はストックしているそうです。
まさに、ご自身も小さなお子様がいらっしゃるからこそ出来る心配りですね。
キッズスペースの充実が、より良い商談へと繋がるということは、いまさら私が申し上げるようなことではありませんが、こうした心配りが出来る店舗は、やはり順調に業績も伸ばしておられます。
さて、ここで皆様に1つだけ押さえておいて頂きたいポイントがあります。
それは、税金を計算するうえで経費として認められるか否かは、「何を買ったか」ではなく、「何のために買ったか」ということを考えることが重要であるということです。
「紙おむつ=経費にならない×」
と考えるのではありません。
「家庭で使う紙おむつ=経費にならない×」
「お客様のための紙おむつ=経費になる○」
ということです。
あたりまえのことですが、これが税務の基本的な考え方となります。
ご参考までに。