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サクっと読みたい方は、ぜひ下記リンクから「総集編」をご覧ください。
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前回、ドライブチェーンとタイヤを交換し、走行テスト目前となった我らがDT50ですが、いよいよ今回が試走前の最終作業となります。
バッテリー交換と電装系のチェック
まずは、このホコリまみれのバッテリーを新品にして、電装関連のチェックをしておきましょう。
ちなみに、DT50というバイクは、発売から最終モデルまでずっと6V車のままでした…。
12V化という選択肢もありますが、まずはオリジナルに拘って、そのまま行きます。
いわゆる開放型と呼ばれるバッテリーなので、バッテリー液(希硫酸)を入れてボコボコと泡立ちがおさまるまで待って、初期充電してからの取り付けていきます。
ヘッドライトやウィンカー、ランプ類など、とりあえず保安電装系に問題はなさそうです。
エアクリーナーエレメント交換
エアクリーナーエレメントもバッチリ新品に交換です。
ちなみに、交換前はと申しますと…
ボロボロでした。
フロントブレーキ分解清掃
リア側はハブごと新品交換した際にブレーキ回りの分解作業も行っていたのですが、作業内容の解説を端折ってしまっていたため、フロント側では少し丁寧にご紹介したいと思います。
メインとなる作業は、各部の分解清掃とグリスアップ、そしてブレーキシューの交換となります。
特に、上記パーツリストの「№20:カムシャフト」は、ブレーキの動きに直結する部分で、スムーズに動く状態を保持すべきなのですが、ドラムブレーキの構造上、どうしてもかじりやすく、錆びて固着してしまうケースも多く見られますので、必ず整備が必要な部分です。
もちろん、今回もしっかりとグリスアップを行いました。
写真:カムシャフト(内側:ブレーキシュー側)
写真:カムシャフト(外側:カムシャフトレバー側)
これらの作業も、すべて中村さんにお願いした訳ですが、いつも「整備で気をつける部分」や「作業のポイント」を教えて頂けるので、私自身とても勉強になっています。
ご覧のとおり、ブレーキドラムも研磨して段付きを無くして…
鳴き止めには、WAKO’S(ワコーズ)のBPR(ブレーキプロテクター)を塗布しました。
愛用者も多い耐熱性・耐久性に優れたシリコン系のグリスですね。
エンジンオイル補充
最後に、忘れてはならないエンジンオイルの補充を行いました。
いよいよ試走??
これにて、走る・曲がる・止まるを安全に行ううえで必要な整備が完了しましたので、試走準備が整ったことになります。
写真:準備万端のDT50
そしていよいよ…とエンジンをかけて走り出そうとしたとき、新たなトラブルが発生しました…。
つづく