◆-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-◆
サクっと読みたい方は、ぜひ下記リンクから「総集編」をご覧ください。
◆-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-◆
前回からの続きで、いよいよホイール組み(スポーク組み)の作業に入っていきたいと思います。
では早速、古いスポークを外して…といきたいところですが、その前に、古いスポークが組まれた状態でオフセット量(ハブ面からリムまでの距離)を計測しておきましょう。
「何でそんなことするの?」
と思われた方もいらっしゃると思いますが、全ての車両が「オフセットゼロ(ハブのセンター=リムのセンター)」になっているとは限らないのです。
事前に計測せずに、いきなりバラしてしまうと、データがない限りは現車合わせが必要となってしまいますので、お気をつけ下さい。
また、計測する際には、1箇所だけではなく、最低でも片側4箇所は測るようにしましょう。
とまぁ、偉そうなことを書いておりますが、全ては中村さんの受け売りです!笑。
中村さん曰く、スポークを組む際のポイントは
「位置関係を元サヤにすること」
だそうです。
この後控えている「振れ取り」の作業もそうですが、技術だけでなく「経験」が必要となる作業ですね。
写真:バラす前のリアホイール
それでは、計測が終わったら古いスポークを外して、リムとハブをバラしていきます。
コチラが新しいスポークとニップルですね。
そして、いきなり完成!
と思いきや、まだ仮組みの段階でした。
スポークレンチ(ニップル回し)ですべてのスポークを均一に、かつ「調整代(ちょうせいしろ)」を残した状態で締め込んだところが、いわゆるスタート地点となります。
均一に締まっていれば、この時点で概ねオフセットが合うはずです。
もし、オフセットが大きくズレてしまった場合には、スポークの長さが合っていないということになるので、組み間違いかスポーク自体が合っていない可能性を疑って下さい。
あっ、これも中村さんの受け売りです!笑。
そしていよいよ「振れ取り」の作業となります。
写真:「振れ取り台」に載せられたDT50のリアホイール
まず、縦振れを取っていきます。
縦振れが取れた段階で、横振れも概ね取れているので、オフセット量を頭に入れながら、更に横振れを追い込んでいきます。
基本的には締める方向ですが、臨機応変に弛めたりして帳尻をあわせながら調整します。
振れが取れても、スポークに必要なテンションが掛かっていないといけないことは言うまでもありません。
本日3度目の受け売りでした!笑。
いかがでしたでしょうか?
振れ取りを含むスポークホイールを組み上げるという作業は素人が迂闊に手を出さない方が良いと強く感じました。
作業手順を理解していて、適切な器具・工具が揃っていたとしても、やはり最後は「経験」が必要となる作業のひとつですね。
さて、これでリア回りの目処が立ったので、残すはフロント回りの修理と、消耗品関連の交換をして…
いよいよ走行テスト!
といったところでしょうか!?
楽しみです♪