遡ること3ヶ月前、フィアット バルケッタで京葉道路を走行中にシフト回りのブッシュがねじ切れた感覚があり、とあるラテン車専門のショップに修理をお願いしました。
シフト回りの修理そのものは、シフトリンケージブッシュの交換(既存部品はすっ飛んでいって行方不明だったので、厳密には「交換」ではありませんが…)だけだったので、大した問題はなかったのですが、修理完了後にショップのオーナーからこんなお話が…。
オーナー:「酒井さん、フロント下回りの錆のこと、誰かから何か聞いたことってありますか?」
私:「いえ、購入時も車検のときも何も聞いたことはありませんが、錆が出ているのですか?」
オーナー:「錆が出ているというより…、フロントタイヤ後ろ側の特定の部分だけなのですが、もう鉄が完全に酸化していて、ミルフィーユ状になっていましたよ。触ればボロボロと崩れ落ちる感じです。」
私:「えっ、そうなのですか!?この車はワンオーナー車で、前のオーナーから購入する際には、仲介して下さった販売店さんに下回りは入念にチェックして頂いていて、『コアサポ下部に少し錆が出始めている以外に錆は出ていません!』とお墨付きを頂いていたのですが…。」
オーナー:「確かに他の部分はしっかり錆止め塗装がされていて下回りはキレイな方なのですが、なぜかこの部分だけが酷い状況なのですよね。しかも、左右とも同じ場所です。」
この後、シフト回りの作業中にデジカメで撮影して頂いた写真を拝見しましたが、確かに特定の場所だけ錆が酷く、今にもボロボロと崩れ落ちそうな状態でした。
私たちは、基本的には『人』を信用することにしていて、良いお話があれば、車やバイクを現車確認せずに買うこともあります。このバルケッタも出所や前オーナーの整備記録がしっかりしていて、仲介して下さった販売店を信用していたので、練馬陸運局で引渡しを受けるまで1度も現車を見ていませんでした。
もちろん、自分で現車を見ていれば、違った結果になったかもしれませんが、今更どうこう言うような話でもないので、まずは、原因と現状をしっかりと把握して、対処を考えることにします。
そして後日、明るいところで実際に下回りを覗いたて見たところ、確かにフロア下のアンダーコートを突き破って、錆が浮いて出ていることが確認できました。その錆は、見るからに氷山の一角といった雰囲気で、私には突いてみる勇気はありませんでした!笑
さて、どうしましょう…?
実際に下回りを覗いてみて、素人ながらに深刻な状態にあることは、何となく分かりました。いきなりフロアが抜け落ちるような状態ではないにせよ、このバルケッタを安全に安心して乗り続けるためには、何らかの対処が必要です。
さて、どうしましょう…?
補修しましょう♪
どうやって、補修しましょう…?
プロに相談しましょう♪
ということで、ボディショップに持ち込んで、現状をしっかりと把握したうえで、補修方針を決めることにしました。
『バルケッタ フロア補修物語』のはじまり、はじまり~♪
最後に
自分の車のことを悪く言われると気分を害する方も多く、ショップ側には何らメリットがない中で、この現状を正直にお伝え下さったショップオーナーさんには、感謝の気持ちでいっぱいで、本当の意味でのクルマのプロだと感じました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。有難うございました!