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サクっと読みたい方は、ぜひ下記リンクから「総集編」をご覧ください。
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ブレーキシュー:「あらハブさん!最近少しお痩せになられたんじゃないの?」
ハブ:「そうかしら?でもシワが目立つようになってしまって、化粧で隠すのが大変なのよ!そういえば、最近チェーンプラーさんやスポークさんも厚化粧になったわよね!」
ブレーキシュー:「そう言えばそうかもしれないわね。私たち、雨ざらしの期間が長かったから、お肌ボロボロなのは仕方ないわよね。」
ハブ:「あれ?ブレーキシューさん、いま何か落としたわよ!」
ブレーキシュー:「あらいけない、ライニングを落としてしまったみたい!」
いったい何事かと思われた方も多いと思いますが、どうやら我らがDT50のリア足回り付近では、こんな会話が繰り広げられていたようです…。
どういうことかと申しますと、中村モーターサイクル商会さんにて、リアの足回り&ブレーキ回りの点検をして頂いたところ、色々と問題が出てきたのです。
まず、リアハブの中心(ハブベアリングが嵌る部分)が痩せてしまっており、ハブベアリングがスポっと手で外れる状態にありました。
丸く囲った部分をご覧頂くと、明らかにハブとベアリングの間に隙間があるのがお分かり頂けると思います。
そして、この写真にはもう1箇所、違和感があるのにお気付きでしょうか?
よーく見てみると、ブレーキシューのライニングが剥離して落ちてしまっているのです。
これじゃあ、ブレーキは効きませんね…。
あくまでも推測ですが、全体的に錆(サビ)が酷いので、放置期間中にハブ内に水が溜まっていたのではないでしょうか。
この他にも、チェーンプラー(チェーン引き)は錆(サビ)によりネジが崩れて使えない状況にまでなってしまっており、スポークも錆(サビ)が酷く、状態は良くありません。
そして悲しいことに、その錆(サビ)の上からでシルバー系の塗料で厚化粧が施されているのです。
(何のためにこんなことをしたのかは、詮索しないでおきます。)
写真:錆(サビ)の上から厚化粧が施されたDT50のリア回り
今回の様な状態では、中古部品を使ってリア回りをごっそり交換してしまうという選択が一般的かもしれませんが、我らがDT50(1991年式3LM2型)は、幸いまだ新品パーツが入手可能な状況なので、ハブなどは少し値が張りますが、部品毎に新品交換する方向で修理・整備を進める予定です。
エンジン始動や吹け上がりの問題点が解決している今、早く乗ってあげたい気持ちもありますが、足回りやブレーキ回りといった安全面がしっかり確保されるまでは、お預けですね。
今後もマイペースで更新していきたいと思いますので、今後とも「ヤマハDT50レストア大作戦」を宜しくお願いします。