今年の夏も残すところあとわずかとなり、いよいよ税務調査の季節が到来ですね。
「縁起でもないことを言うなよ!」とお叱りを受けてしまいそうですが、冗談でも何でもなく、毎年8月下旬から11月頃にかけてが、1年の中で最も税務調査が多い時期なのです。
もちろん、案件によっては、それ以外の時期に税務調査が行われるケースもございますが、その確率は極めて低いといえます。
税務調査の多い時期と税務署の裏事情
毎年8月下旬から11月頃にかけて税務調査が行われるのには当然理由がございます。
その理由というのは、税務署さんの年間スケジュールによるもので、税務署さんもたくさんの業務を行っていますので、忙しい時期は税務調査どころでは無いのが実情なのです。
具体的には、確定申告時期(毎年2月16日から3月15日)というのは、皆様ご想像のとおり、税務署さんは大忙しで、さらに日本の企業の多くが3月を決算期に設定している関係から、3月から6月頃までというのも、確定申告の残務処理と企業の決算処理に負われていて税務調査どころではありません。
そうこうしているうちに、税務署内における「年度替わり(6月末)」となり、人事異動などが行われて、7月から税務署の新年度がスタートするのです。
新年度がスタートして暫くの間は、一般企業と同様に税務署内もバタバタしてしまい、気付けばお盆休みに突入です!笑
こうして、業務も落ちついていて、新年度の体制にも少し慣れてきた秋口(8月下旬から11月頃)に入ると、ようやく税務調査に着手することが出来るという訳です。
ちなみに、秋口ほどではありませんが、 1月から確定申告の始まる2月中旬までの期間というのも、税務署調査が行われやすい期間であると言えます。
転ばぬ先の杖
映画やTVドラマの影響からなのか、「税務調査」に対する世間のイメージというのは、決して良いものではありません。
しかし、ダンボール箱を持った調査職員が何人も押し掛けてくるのは、TVの中のお話で、通常行われる税務調査というのは、「申告内容に誤りがないか、帳簿書類などをチェックして、誤りがあれば是正を求める」といった流れで行われますので、決して恐れる類のものではありません。
日頃から、きっちり帳簿書類と証憑類を整備しておくことが重要であることは言うまでもありませんね。
ひとことで「自動車業界」と申しましても、中古車販売業、自動車整備業、板金塗装業、自動車部品卸売業、自動車・オートバイレース関連の方など、その業種ごとの税務調査のポイントというのは異なって参りますので、税務調査に関することで、疑問点や不安点などがございましたら、個別にお問い合わせ下さい。