前回の記事の中で…
『パイロットジェットの詰まりか、パイロットスクリュ付近の汚れ付着が原因かな?』
とコメントしましたが…
以前にグラストラッカー君のキャブレターをオーバーホールした際には…
パイロットスクリュではなく、エアスクリュという言葉を使っていました。
この「パイロットスクリュ」と「エアスクリュ」は何となく同じ意味で使われていると思いますが、その違いはあるのでしょうか?
ネット上の表現をパクっただけですが、簡単に整理しておきたいと思います。
役割はほぼ同じ
パイロットスクリュもエアスクリュも同じスロー系で、ガソリンと空気の混ざり具合をコントロールする役割を担っています。
しかし、その働きは若干異なるそうで、個別に確認していきます。
パイロットスクリュの働き
パイロットスクリュは、スロットルバルブよりもエンジン側に組み込まれています。
つまり、空気とガソリンが混ざった後の、混合気の供給量をコントロールする働きがあります。
パイロットスクリュを締め込むとシリンダー内への混合気供給が減るため、シリンダー内での混合比は薄くなります。
反対にパイロットスクリュを緩めると、シリンダーへの混合気供給が増えて、シリンダー内での混合比が濃くなる仕組みです。
また、パイロットスクリュの守備範囲は、「アイドリング付近のみ」となります。
これはグース君のキャブレターなのですが、パイロットスクリュがエンジン側(水色の矢印の位置)にあるのが確認できます。
エアスクリュの働き
エアスクリューは、スロットルバルブよりもエアクリボックス側に組み込まれており、ガソリンと混ざる前の空気量をコントロールする働きがあります。
エアスクリュを締めると空気量が減るため、混合比は濃くなります。
反対にエアスクリュを緩めると、空気量が増えて混合比は薄くなる仕組みです。
また、エアスクリュの守備範囲は、「アイドリング付近だけでなく、スロー系全体」となります。
とまぁ色々と書いてはみましたが、私は今までこの2つのスクリュの名称を厳密に使い分けていなかったので、サイト内を漁っていただければ間違いがたくさん見つかると思います(笑)
要は、難しく考えずに何回転か戻してしっくりくるポイントを見つれば良いってことでいいのではないでしょうか。