SV650Sのユーザー車検に関する記事のうち、
ヘッドライトテスタに関する内容について少し詳しく書きたい思います。
光軸調整
バイクの検査ラインは、ライン入口で外観や灯火類、そしてマフラー(排気ガス・排気音量)の検査を済ませた後、コンビネーションテスタ(BSテスタ)とヘッドライトテスタで行います。
BSテスタでは、「BRAKE(ブレーキ)」と「SPEEDOMETER(スピードメータ)」の検査を、ヘッドライトテスタでは、ヘッドライトの光軸と光量の検査を行う訳ですが、その入り口に選択ボタンがあって、自分でこのボタンを押す必要があります。
スピードメータ検査選択では、その車種のメータギアの取付位置に合わせて「前輪検出」か「後輪検出」を選ぶだけなので迷うことはありませんが、ヘッドライト検査選択の方は、「1灯式」か「2灯式」か悩みますよね。
クルマ(四輪車)のヘッドライト検査では、原則としてロービームによる計測が行われるようになっているので、バイクもロービームに変わったと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが
バイクのヘッドライト検査はハイビームで行います。
よって、ここで選択するのは「検査を受けるハイビームが1灯なのか2灯なのか」ということです。
SV650Sの場合、2つ目(邪眼のポジションライトを含めると3つ目)ではありますが、
左側がロービームで、右側がハイビームになっているので、検査を受けるのは右側のみの「1灯式」ということになります。
(検査時は、左側のロービームを厚紙などを貼り付けて隠しておきます。)
光軸調整
SV650Sの光軸調整スクリュは2箇所あります。
①のところのスクリュは、右に締めると「右上」に、左に緩めると「左下」に光軸が動きます。
②のところのスクリュは、右に締めると「上」に、左に緩めると「下」に光軸が動きます。
一か八か調整をせずに検査を受けて、落ちた場合には「どっち側にどれくらいズレていたか」を確認してその場で微調整すれば再検査で合格できるかもしれませんが、個人的にはテスター屋(予備検査場)を利用するのが良いと思います。
光量不足
SV650Sにとって最大の難関がこの光量(明るさ)の検査です。
H1タイプのハロゲンバルブは「高効率」や「ハイワッテージ」の商品がほとんどなく、20年以上前の車両で配線の抵抗も大きいので純正バルブで合格基準の15,000cdを叩き出すのは不可能に近いかと。
実際に我が家のSV650S君も、テスター屋さんでの計測ではアイドリング状態で7,500cd~8,000cdしか出ませんでした…。
なぜ合格したのか、今でも分かりませんが、
ハイとローが独立してい2眼の場合、ロービームとハイビームの両方を足して15,000cd以上あればOK!?
と書かれているサイトもあったりするので、真相が分かる方はぜひコメントをお待ちしています。
(ただ、そもそもロービームを隠して検査しているので、両方を足すということは無いと思いますが…。)
ちなみに同じく20年選手のグース350君は、高効率バルブで合格しております。
SV650Sのユーザー車検に関する記事のうち、
H1タイプのハロゲンバルブかヘッドライトブースターでオススメの商品をご存知の方、情報をお待ちしております。