税金雑学

レギュラーガソリンの価格が1年ぶり173円台に!ガソリン補助金(燃料油価格激変緩和補助金)って何だろう?


ガソリン価格が高いですねー。

私の青春時代は、レギュラーガソリンは@90円程度だった記憶があります。

今日も、次のようなニュースが出ていましたね。

レギュラーガソリンの全国平均価格がおよそ1年ぶりに173円台となりました。

政府の補助金が段階的に減っていて、8週連続で値上がりしています。

資源エネルギー庁によりますと、今月10日時点のレギュラーガソリンの全国平均価格は、前の週と比べて80銭高い1リットルあたり173円30銭でした。

8週連続の値上がりで、173円台を記録したのは、およそ1年ぶりです。

円安などに加えて、政府が石油の元売り会社に支給している補助金を段階的に縮小していることが主な要因で、来週もガソリン価格は値上がりする見通しです。

補助率は、あすから60%に引き下げられ、13日からの補助金額は1リットルあたり10円40銭になるということです。

このニュースにある「政府の補助金」って、いったい何のことでしょうか?

これは「ガソリン補助金」ってヤツで、正式名称は「燃料油価格激変緩和補助金」と言います。

燃料油価格激変緩和対策事業とは?

燃料油価格激変緩和補助金は、燃料油価格激変緩和対策事業の一環として行われています。

このなが~い名前の事業は、コロナ禍における「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」に基づき実施する施策で、原油価格高騰が、コロナ下からの経済回復の重荷になる事態を防ぐため及び国際情勢の緊迫化による国民生活や経済活動への影響を最小化するための激変緩和措置として、燃料油の卸売価格の抑制のための手当てを行うことで、小売価格の急騰を抑制することにより、消費者の負担を低減することを目的としています。

まぁ、急にガソリン代が上がらないように緩和してるって感じですね。

燃料油価格抑制の仕組み


画像:経済産業省 資源エネルギー庁HPより

✅緩和措置期間中、全国平均ガソリン価格が1リットル170円(※1)以上になった場合、1リットルあたり5円を上限(※2)(※3)(※4)として、燃料油元売りに補助金が支給される。

(※1)
支給開始後4週間は170円、翌4週間は171円など。
令和4年4月25日の週からは168円程度。

(※2)
令和4年4月25日の週からは上限を35円に拡充。
さらなる超過分についても1/2を支援。

(※3)
上限は令和5年1月からは33円、2月は31円、3月は29円、4月は27円、5月は25円と減少させていく。
上限を超過した分への1/2支援は維持。

(※4)
令和5年5月29日の週からは上限以下の補助額は10%減。
以降、2週毎に10%追加減額。
同週からは上限超過分の補助額は5%増。
以降、2週毎に5%追加増額。

✅消費者に直接補助金を支給する制度ではない。

✅小売価格の高騰を避けるための制度であり、価格を引き下げる制度でない。

緩和措置の対象となる燃料油

✅ガソリン

✅軽油

✅灯油

✅重油

✅航空機燃料

燃料油価格激変緩和措置の期間

✅令和5年9月末まで

 

ちなみに、下記のグラフは「経済産業省 資源エネルギー庁」が公表しているレギュラーガソリンの全国平均価格の直近推移です。

これを見ると、補助が無かったらガソリン価格が大変なことになっていたことが良く分かりますね。


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