先日購入したC50エンジンについて、お手頃価格だったので細かいことは気にせず現状販売で購入したのですが、
といった具合に、念のため12V車のエンジンか否かだけ確認しておりました。
私が昔乗っていたプレスカブ改スーパーカブは6V車だったので、灯火類が暗すぎて整備不良の切符を切られたことは今では良い思い出です。
ところで、スーパーカブっていつからCDI点火・12Vになったのでしょうか??
ふと気になったので少し調べてみたところ、ホンダ公式サイト(https://www.honda.co.jp/)の1981.2.17のプレスインフォメーション(FACT BOOK)に記載がございました。
新型スーパーカブの新機構
エンジン
燃費と出力をともに向上させた新設計4サイクル・エコノパワーエンジン。
・C50 燃費:105km/L(30km/h定地走行テスト値)馬力:4.5PS/7,500rpm
・C70 燃費:75km/L(50km/h定地走行テスト値)馬力:5.7PS/7,000rpm
・C90 燃費:75km/L(50km/h定地走行テスト値)馬力:6.8PS/6,500rpm
写真はC50カットエンジン
チェーンテンショナー機構
カムチェーンの調整が、不要となった油圧式自動調整のチェーンテンショナーを採用しています。
新ロータリーチェンジ機構
停車時のみ3速(トップ)からニュートラルへチェンジ可能な変速機を採用。
操作性、安全性を高めています。
このチェンジ機構は、走行中はドラムロックプレートがシフトドラムの溝に当り、3速からニュートラルへのチェンジを防ぎます。
クラッチ機構
振り子の原理を応用した自動遠心式の採用で耐久性を高めています。
アクセルグリップ
アクセルの開閉操作をより確実に行え、操作フィーリングも向上させた巻取式を採用しています。
フューエルメーター
燃料残量がひと目で確認できるフューエルメーターを装備。(C50を除く)
CDI装置
確実な点火とメンテナンスフリーのCDI(電子点火)装置を採用しています。
これを見る限りでは、1981年にポイント点火からCDI点火へと進化し、当面は6VのCDI点火だったようですね。
んでもって、1986年6月26日のニュースリリースで、
ビジネスバイク「ホンダ・スーパーカブ」シリーズの装備をより充実して発売
本田技研工業(株)は、昭和33年の発売以来生産累計1,650万台(昭和61年3月末現在。KDを含む。自工会調べ。)を記録、世界中の人々に最も愛されているオートバイ「ホンダ・スーパーカブ」シリーズの装備をより充実させ発売する。
ホンダ・スーパーカブ50 スタンダード発売日は、
スーパーカブ 50シリーズ 7月1日
スーパーカブ 70/90シリーズ 7月18日である。
今回のスーパーカブシリーズの主な変更点は次の通りである。
●視認性に定評のあるハロゲンヘッドライト(30W/30W)を採用。
●補水の手間がかからない12VのMF(メンテナンスフリー)バッテリーを採用。
●燃料タンク上部に、キー付タンクキャップを装備。
●荷物の積載に便利な大型リア・キャリアを採用(カスタム・タイプを除く)。
●深みのある新車体色(シリーズ合計7色)と、白さを増した新色レッグシールドの落ちついた色の組合せに加え、ストライプ、フロントカバーエンブレムも一新。
このスーパーカブシリーズは、経済性、耐久性、静粛性にすぐれた空冷4サイクルOHCエンジンを搭載。
また、停車時にのみロータリー式になるホンダ独自のチェンジ機構(ビジネス・タイプを除く。)や、運転が容易な自動遠心式クラッチを採用している。
車体は実用性を第一に考え、乗りやすく、走りやすいうえ、流行に左右されない不変のスタイルとなっている。
とのことなので、12V化は1986年ということになりますね。
私が生まれる20年以上前、昭和33年の発売以来どんでもない生産累計台数を誇る「ホンダ・スーパーカブ」シリーズ。
我が国が世界に誇れるスーパーマシンであることに間違いはないですね!