税金雑学

フリーランスの皆さん、確定申告の時期ですよ!


久々の更新となった税金×雑学のカテゴリー記事ですが、今回はフリーランスとして活躍されている皆様に向けて、確定申告の方法などについてご紹介します。

フリーランスとは

フリーランスという言葉が一般的に使用される様になってから、まだ日は浅いかと思いますが、私たちは「フリーランス=自らの才覚や技能で勝負する一匹狼」と定義しております。特定の企業や団体に所属することなく、独立した立場で自分を売るということは、とても大変なことですよね。

私たちの想い

私たちOFFICE M.N GARAGE(エム・エヌガレージ)は、自動車業界に特化した税理士事務所(会計事務所)として運営しておりますが、私たちがいう「自動車業界」という分類は、何も自動車・バイク販売業や自動車・バイク整備業などに限定している訳ではありません。
私たちは自動車やバイクが好きで、自動車やバイクに関連する様々な業種の方々のサポートがしたいとの想いから、この自動車業界特化型の税理士事務所(会計事務所)を立ち上げた訳ですので、自動車業界のHP制作やデザインをされているプログラマさんWEBデザイナーさん自動車関連雑誌に携わっているライターさんジャーナリストさん自動車・バイクを中心に撮影されているカメラマンさんなどなど、まさにフリーランス(フリーランサー)として活躍されている方々の経理や税務申告も積極的にサポートさせて頂いております。

フリーランスの方は確定申告が必要です

国民の三大義務なんていう言葉もありますが、日本国民には、1年間の税金を計算して納付する義務があります。
しかし収入がある人たち全員が確定申告をすると税務署側も大変なので、会社が代理して税金計算を行って、12月分の給与支払時に精算(還付または追徴)する制度(=いわゆる年末調整)が設けられており、サラリーマンの方は原則として確定申告をする必要はありません。
しかし、フリーランスの方は、会社が年末調整をしてくれる訳ではありませんので、いわゆる確定申告を行って、自らの1年間の税金を計算して納付する必要があるのです。

確定申告の流れ(源泉徴収と還付申告)

確定申告というと面倒で難しいという印象をお持ちの方の為に、エム・エヌガレージ流にシンプルに解説したいと思います。

<確定申告の流れ>

1.自分自身の1年間の税金を計算する

2.前もって徴収されている(納付している)税金を集計する

3.1から2を控除して、プラスなら納付、マイナスなら還付

以上

こうしてみると意外と簡単ですよね。
とはいっても、流石にシンプルすぎるので、1と2の項目別にもう少しだけ、掘り下げていきます。

1.自分自身の1年間の税金を計算する

まず、収入(売上)から経費を控除して1年間の儲けを計算します。
因みに、こうして計算されたフリーランスの方の1年間の儲けのことを「事業所得」と呼びます。
次に、「所得控除(※)を集計して、この事業所得から控除します。
こうして【事業所得-所得控除】で計算された金額が、課税対象(税金の対象となる金額)となり、この課税対象に所定の所得税率を乗じれば、1年間の税金が計算される訳です。

(※)医療費控除という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、この医療費控除も所得控除のひとつです。
所得控除には、この医療費控除を含めて全部で14種類あって、医療費を沢山支払った分や、扶養家族がいて大変な分などは、所得控除として税金を計算する際に考慮してもらえる仕組となります。

~14種類の所得控除~
・雑損控除
・医療費控除
・社会保険料控除
・小規模企業共済等掛金控除
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・寄附金控除
・障害者控除
・寡婦(寡夫)控除
・勤労学生控除
・配偶者控除
・配偶者特別控除
・扶養控除
・基礎控除

2.前もって徴収されている(納付している)税金を集計する

業種にもよりますが、フリーランスの方が得る収入からは、10%の源泉所得税(平成49年までは復興特別所得税も)が控除されているケースが多いと思います。
例えば10万円の売上請求を行った場合には、1万円の源泉所得税が控除されて9万円が手取り収入になるという形です。
この控除された1万円の源泉所得税ですが、これは経費でも何でもなくて、税金の仮払いに過ぎません。(収入はあくまでも10万円として計算します。)
これらの税金の仮払い金額を集計して、上記1で計算した1年間の税金から控除することによって、税金の精算を行うことがフリーランスの方にとっての確定申告の本質といえます。そして、この精算結果がマイナスになった場合には、1年間の税金を超えて仮払いしていた税金が戻ってくることになり、これを還付申告と呼ぶのです。

フリーランスの必要経費

確定申告の時期に質問を受ける内容のダントツ第1位は「これって経費になりますか?」という質問です。
しかし、この質問の答えは、ご本人様にしか分かりません。
もちろん、税務顧問を担当させて頂いているお客様からの質問であれば、事業の内容なども把握しておりますので、直ぐご回答できるのですが、漠然と「ガソリン代って経費になりますか?」「スマホを買い換えたのだけれども経費になりますか?」とご質問を頂いたとしても、即答は出来ません。
経費になるかならないかのポイントは、事業に関連する費用かどうか、言い換えれば、収入を得るために必要な費用かどうかです。
事業内容などと併せてご質問頂ければ、経費性について検討させて頂きますので、気軽にお問い合わせ下さい。

個人なのですが税理士って必要ですか?

前述の「これって経費になりますか?」に次いで多い質問が「確定申告を税理士に頼むか否か」といった内容です。
これまでご説明させて頂いたとおり、個人の確定申告作業そのものは難しいものではございませんので、今までご自身で確定申告をされていたのであれば、無理に税理士に確定申告を頼む必要は無いかもしれません。
「じゃあ、税理士って何の為にいるのですか?」
という厳しい質問が返ってきそうですが、私たちエム・エヌガレージにとって、確定申告書作成業務というものは「副業」に過ぎません。
(注)あくまでも、私たちにとってのお話で、全ての税理士がそうという訳ではありません。
では、「本業」は何かと申しますと、お客様のトータルサポートです。
年に1回だけ確定申告書作成業務を行うのではなく、お客様の業務内容や経営状況を適正に把握し、日々のご相談内容や税制改正などを考慮したうえで、適宜経理アドバイス税務アドバイスを行い、その1年間の結果を確定申告書に反映させるというのが私たちのスタンスなのです。
フリーランスの方に限っては、青色申告特別控除の適用専従者給与の活用消費税の課税方式の選択法人化(法人成り)などなど、信頼できる税理士のサポートを受けることによって、確定申告の内容は劇的に変化します。

私たちエム・エヌガレージは、皆様の良きパートナーとして、トータルサポートをお約束します。

とまぁ最後は何だか宣伝っぽくなってしまいましたが、お困りのことなどございましたら、気軽にお問い合わせください。


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