今回は「現在は自動車業界でサラリーマンとして活躍されていて、今後ご自身で開業するかどうか悩んでいる方」に向けて応援の想いを込めて書きたいと思います。
サラリーマンは「不満」が山積み。
経営者は「不安」が山積み。
なんて言われているとおり、開業して経営者になることに不安があるのは当然です。
でも、1度きりの人生ですから、ぜひ1人でも多くの方に「社長」になって頂きたいと私は考えています。
サラリーマンと経営者の違い
ネットで「サラリーマンと経営者の違い」と検索すると、
・仕事への姿勢が受動的か、能動的か
・相手のために仕事をするのか、自分のために仕事をするのか
・誰に影響を与えるのか
・責任の有無
・自分の立場を優先させるのか、自分自身を優先されるのか
などなど、沢山のコメントがヒットします。
私自身もこれまで数百人の経営者の方とお話をし、一緒にお仕事をさせて頂く機会に恵まれました。
その一方で、同じ数だけ経理や総務を担当されているサラリーマンの方とも一緒にお仕事をしてきました。
そんな私の個人的な感想ですが、どのような視点・角度で捉えたとしても、「サラリーマン」と「経営者」は全く別の生き物であり、双方の考え方が一致することは無いと思います。
その中で私がその違いを最も強く感じるのが「時間」に対する価値観です。
サラリーマンというのは、その名のとおり会社からサラリー(給料)を得て生活している訳ですが、このサラリーは、雇用契約に基づいて経営者(雇用主)から定期的に支払われる「労働の対価」です。
そして雇用契約には必ず「労働時間」が定められており、いかに歩合給や業績給でサラリーを受け取っていたとしても、やはり「時間の拘束に対してサラリーを得ている」という基本概念を覆すことはできません。
なので…
同じサラリーなら自分の仕事量は少ないに越したことはない!
効率よく仕事をこなすと仕事量が増えるだけで自分にメリットがない!
という発想になることにも頷けます。
そして、
サラリーマン同士で仕事を押し付け合う
会社の利益より社内での自分の評価を優先する
という悪循環が生まれます。
勘違いしないで頂きたいのは、私がサラリーマンの方を批判している訳ではありません。
私自身も会計事務所や税理士法人に勤務しているときは、このような価値観で仕事をしていましたし、企業は経営者だけでも、反対にサラリーマンだけでも成り立たない訳なので、サラリーマンによるサラリーマン的な価値観は、企業にとって必要な要素だと思います。
しかし、そんなサラリーマンをしている自分が嫌になったときは、ネガティブな感情を持つのではなく、ぜひ「開業」というポジティブな方へ向かって頂きたいです。
少し話が逸れましたが、「時間に対する価値観」の話に戻ります。
私は「サラリーマンをしている自分」が嫌だったので、「開業」の道を選びました。
確か年齢は30歳そこそこの頃だったと思います。
そんな私が「サラリーマンをしている自分」が嫌になった理由は、無駄に時が流れていくこと、自分が無駄な時間を過ごしていることに耐えられなかったからです。
無駄な会議やミーティング
接待や親睦という名目の飲み会
深夜まで働くことを前提とした仕事のペース
などなど…
例えば、効率よく集中して業務に取り組んで定時に帰宅した人と、ダラダラと22時~23時頃まで仕事をして帰宅した人では、たとえ業務量が同じであっても後者が評価される世界だったので、嫌気がさしたのだと思います。
経営者となった今は、労働時間に縛られることなく、全ての時間を自分の責任のもと管理しているので、自分自身の1時間の価値、30分の価値、10分の価値が明確に分かるようになりました。
そして自分自身の時間の価値を高める努力をするようになり、それを継続しています。
良い経営者であればあるほど、自分自身の1分1秒の価値を的確に把握していて、決して無駄な時間を過ごさないものなのだと思います。
社長のススメ
中古車販売店や買取専門店で営業をされている方は転職を繰り返しているケースも多いと思います。
前の職場を辞めるのも、新しい職場に慣れるのも、それはそれは苦労があるでしょう。
ついついネガティブな方向に心が動いてしまうこともあるでしょう。
もし、自分が嫌になってしまったら、1つ思い出して下さい。
あたなが嫌になったのは、「サラリーマンをしている自分」ではないでしょうか?
そこに「開業」という選択肢は有りませんか?
私のクライアントに限っては、「一定の実務経験がある」「人柄が良い」という要件が揃っている方の開業成功率は100%です!
どんな業種であれ、「社長」という職業はとても良いものですよ。