CAR LIFE BLOG

バイク「逆わらしべ長者」~幸せのハンス~


皆様は「わらしべ長者」という言葉をご存じでしょうか?

もともと「わらしべ長者」とは日本のおとぎ話のひとつで、ある一人の貧乏人が最初に持っていたワラを物々交換していき、最後には大金持ちになるという物語です。

現代では、わずかな物から物々交換を経ていき最後に高価な物を手に入れることに対する比喩表現として使われていることから、YouTubeなどでバイクを物々交換しながらグレードアップしていく企画が数多く存在します。

それでは「逆わらしべ長者」という言葉をご存じでしょうか?

この「逆わらしべ長者」というのは、「わらしべ長者」から派生した言葉だと思います。

グリム童話の中の「幸せのハンス」という物語があって、まさに「逆わらしべ長者」をテーマにした内容になっています。

ザックリですが、あらずしです。

グリム童話『幸せのハンス』

<ステップ1(金塊)>
ご主人に7年間一生懸命仕えたハンスという青年は、母親のもとに帰りたい旨を主人に伝え、良く働いた褒美として頭ぐらいの大きさの「金塊(銀塊)」を貰いました。

<ステップ2(金塊→馬)>
ハンスは重たい金塊を担いで家に向かう途中で馬に乗った人に会いました。
重い金塊を歩いて運ぶより、馬に乗って楽しく家に帰ろうと「金塊」と「馬」を交換してもらいました。

【重たい金塊が無くなって馬で楽しく帰ることができるので良かった♪】

<ステップ3(馬→牛)>
帰路の途中、馬が早く走りすぎたためハンスは振り落とされてしまいましたが、たまたまそばで牛を追っていた百姓が馬を止めてくれました。
馬なんかよりミルクを出してくれる牛のほうが良いと思って、「馬」と「牛」を交換してもらいました。

【いつでもミルクが飲めるので良かった♪】

<ステップ4(牛→子豚)>
ハンスは牛を連れて進んで行く途中でのどが渇いたので牛からミルクをしぼろうとしましたが、一滴も出ませんでした。
そこに豚を連れた肉屋が通りがかり、ハンスの牛は年寄りなのでミルクは出ないことを教えてくれました。
ハンスは、だったら子豚のほうがソーセージになるので良いと考えて、牛と子豚を交換してもらいました。

【ミルクが出ない牛よりソーセジになる子豚に交換してもらえて良かった♪】

<ステップ5(子豚→ガチョウ)>
ハンスは次にガチョウを抱えた男とすれちがいました。
男はハンスの子豚を見て、それは盗まれたもののようだから村人たちが見たらハンスが捕まってしまうかもしれないと言いました。
ハンスは、男にお願いして子豚とガチョウを交換してもらいました。

【面倒に巻き込まれなくて済んで良かった♪】

<ステップ6(ガチョウ→道端の石)>
ハンスはさらに進むと、はさみの研屋に会いました。
研屋は、自分の研ぐ術を持っていればお金に困ることはないと言いました。
ハンスは研屋に言われるままに道端の石を砥石として手に入れ、代わりに研屋にガチョウを渡しました。

【研屋としていつでもお金儲けができるようになって良かった♪】

<ステップ7(道端の石→手ぶら)>
ところが、石はとても重くて運ぶのが大変だったので、途中で寄った川のそばに石をおいて水を飲んでいたところ、誤って石を突いて川に落っことしてしまいました。

【重くて運ぶのが大変だった石がなくなって良かった♪】

こうして、ハンスは手ぶらで母親のところに帰りましたとさ。

この物語をどのように捉えるかは人それぞれですが、表面だけを捉えるならば「モノの価値を正しく理解しないと損をする」という教訓にように思えます。

しかし、あらすじの【カッコ】内に、私が思うその時のハンスの気持ちを書かせて頂いたように、ハンスは常にハッピーな感情であり、最後には超ハッピーな気持ちで手ぶらで母親のところに帰っていきました。

つまり、「大切なのは“モノ”などではなく、“気持ち”である」という教えなのかもしれません。

さて、ようやく本題です。

今回の相方用「軽量バイク探し」は、もともとはエイプ100からスタートしました。

このエイプ100は、200,000円で購入した後、各種整備や部品代などで34,088円を出費し、220,000円で次のオーナー様にお譲りしました。

そして、この220,000円を元手として12Vモンキーを同額の220,000円で購入しました。

その後、各種整備やカスタムなどで50,033円を出費し、

このような姿になってから、230,000円で次のオーナー様にお譲りしました。

そして、この230,000円を元手としてグラストラッカーを200,000円で購入しました。

このグラストラッカーも、これから整備やカスタムをしていく予定ですが、エイプ100からグラストラッカーまでで出費した金額の合計は「704,121円」で、車両の譲渡代金として受け取った金額の合計は「450,000円」なので、差額の「254,121円」がグラストラッカーの実質の取得対価ということになります。

物々交換と経緯は異なりますが、ちょっとした「逆わらしべ長者」状態です。

でも、実際の取得対価200,000円と、実質の取得対価254,121円の差額である僅か「54,121円」で、これだけ楽しいバイクライフを過ごせたと考えると、ハッピー以外の感情が湧いてきません!

やはり「逆わらしべ長者」というのは、とても幸せな物語なのだと私は思います。


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