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プジョー106S16 インプレッション


プジョー106S16が納車されて1カ月近くになりますが、少しでも購入を検討されている方の参考になればと思い、簡単なインプレッションを書いてみたいと思います。

プジョー106S16LTD 基本スペック

全長×全幅×全高:
3690×1620×1370mm
ホイールベース:
2385mm
トレッド前/後:
1400/1355mm
車両重量:
960kg
エンジン種類:
水冷直列4気筒DOHC16バルブ
エンジン総排気量:
1587cc
最高出力:
118ps(86kW)/6600rpm
最大トルク:
14.5kg・m(142N・m)/5200rpm
圧縮比:
10.8
過給機:
なし

インプレッション

106の最大の特徴は「軽さ」であるということは事前情報として知っておりましたし、購入の決め手となったのも、高回転型のNAエンジンを搭載したライトウェイト車が欲しかったからに他なりません。しかし、心のどこかに「スペック的には大したことはないしなぁ…」「10年以上前の車両なのでエンジンの吹け上がりもそれなりだろうなぁ…」という思いがあったことも確かです。

もともと「フロント2枚ドアのハッチバック車が最も美しい」と思っている人種なので、外見的には、いわゆるどストライクってヤツです。
しかし、どこをどう見ても「走る」車には見えず、コンパクトで「お買い物」が似合いそうな車でもあります。

そんなこんなで、過度の期待を持たずに運転席に乗り込んだ訳ですが、運転席で私が発した独り言を時系列でご紹介したいと思います。

「ペダル寄ってない?こんなもん?」

「おぉこのシフト良いねー♪」

「サイドミラーちっちゃ!」

「ハンドル重っ!」

「えっ?軽っ!!」

「うわっ、速っ!!!」

「てか、5速遠っ!!!!」

何のことやら分からないと思いますので、ここから真面目に解説して参ります。

まず、ポジションですが、左ハンドルで設計した車をそのまま左ハンドルとして国内販売した車なので、フットレストのスペースは十分にあります。
ただ、ペダル同士の間隔が狭いのと、ペダルレイアウトが全体的に右に寄っている気がしますので、慣れてしまえばどうってことはございませんが、少しクセのあるペダルレイアウトといえると思います。

次に、シフト操作ですが、驚くほどスコスコ決まります。106はシフトが渋いという噂を聞いていたのですが、個体差なのかグニャグニャ感はなくとても快適です。
(試乗したことのある106は、いずれもクイックシフトが装着されていたので、購入後すぐにクイックシフトを装着する予定でしたが、ノーマルで十分なので止めました。)

サイドミラーのサイズ感やハンドルの重さは、この時代の車では当然なのかもしれませんが、死角が大きくなるので、車線変更の際などは気をつけなければなりません。

そしていよいよクラッチを繋いで走り始めると、すぐにその「軽さ」を体感することができます。
実際に速いかどうかは別として、軽量ボディとレッドゾーン近くまでストレスなく吹け上がるエンジンとの組み合わせは、体感速度を高めます。
しかし、ハイパワー車にありがちな「恐怖を伴う速さ」ではなく、アクセルを開けた分だけ、ハンドルを切った分だけ、自分が進みたい方向に車を走らせることができる「快適な速さ」です。

一言で言い表すとすると

「乗ってみないと分かりません!」

それじゃあ何の為のインプレッションだよ!!とお叱りを受けそうですが、決してふざけている訳ではございません。

少なくとも、プジョー106S16という車には、カタログ値では伝わらない性能や魅力があると思います。

「なぜ、106に乗り続ける人がいるのか」

「なぜ、106から106に乗り換える人がいるのか」

「なぜ、106に乗っていた人が次の車選びに困るのか」

といった疑問に対する答えは、実際に乗ってみると分かると思います。

おまけ

プジョー106S16には、206S16にも208GTiにもなかった操作方法が1つあります。
それは、クラクションの操作です。通常は、ハンドル部分にホーンボタンがあって、それを押すという操作をする訳ですが、106はウインカースイッチの先端にホーンボタンがついているのです。どうやって押すのが良いかと模索した結果、中指でチョン♪と押す方法が一番やりやすいことが分かりました。
最初は、かなり違和感がありましたが、今ではお気に入りポイントの1つです。

106内装

最後の最後にひとこと

5速が遠いです…。

106内装②


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