自動車ディーラなどにお邪魔すると「カー・オブ・ザ・イヤー受賞!!」というPOP広告を良く見かける気がします。気のせいかかもしれませんが…。
車のことも、税金のことも、「気になったことは自分で調べるに限る」ということで、自分なりに調べてみましたので簡単にまとめてみます。
カー・オブ・ザ・イヤーって何?
直訳すると「その年の自動車?」と訳されそうですが、カー・オブ・ザ・イヤーとは「過去1年間で最も優秀な自動車に対して授与する賞の名称」であり、アメリカの自動車雑誌「モーター・トレンド誌」が1950年に使い始めた言葉だそうです。
カー・オブ・ザ・イヤー受賞車って多くないですか?
1年間の最優秀自動車がカー・オブ・ザ・イヤーな訳ですから、通常は1年間に1台しか受賞車がないはずですよね。しかし、1年間でカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した自動車って複数ある気がします…。
それもそのはず。カー・オブ・ザ・イヤーという賞は、1種類だけではなく全世界で複数存在していて、特別賞なども含めると複数の受賞車が存在して然るべきという訳です。ちなみに、言い出しっぺのモーター・トレンド誌によるカー・オブ・ザ・イヤーは現在でも続いているのだとか。
カー・オブ・ザ・イヤーの種類
前述のとおり、カー・オブ・ザ・イヤーには複数の種類があり、その主なものを紹介したいと思います。これ以外にも、自動車関連団体や自動車関連雑誌が選出するカー・オブ・ザ・イヤーもございますので、細かいものも含めますと、かなりの種類数になるのではないでしょうか。
世界 カー・オブ・ザ・イヤー
何となく「世界」という言葉がつくと、これが一番偉い賞な気がしますが、選考基準(該当年の1月1日の時点で2つ以上の大陸にまたがる5ヶ国以上で販売されていること)を満たす候補車の中から、世界25ヶ国、計66人の国際的自動車ジャーナリストの選考によって受賞車が決定されます。
ちなみに、2013年はフォルクスワーゲン・ゴルフが、2014年はアウディ・A3がそれぞれ受賞しています。
ヨーロッパ カー・オブ・ザ・イヤー
ヨーロッパの7ヶ国(イタリア、イギリス、スペイン、オランダ、フランス、ドイツ、スウェーデン)7誌の自動車雑誌が主催者であり、過去1年に発売された乗用車の中から最も優秀な車を選定します。
ちなみに、候補車となる為には、過去1年間にヨーロッパ5か国以上で発売され、年間5,000台以上の販売が見込める自動車である必要がある為、候補車となるだけでも素晴らしいことですね。
ちなみに、2013年はフォルクスワーゲン・ゴルフが、2014年はプジョー・308がそれぞれ受賞しています。
(2013年はゴルフの2冠だったのですね…。)
北米 カー・オブ・ザ・イヤー
乗用車部門とトラック部門(SUVを含む)に分けて、北米で市販される自動車の中から年間を通じて最も優秀な自動車に贈られる賞で、48人の自動車ジャーナリストの投票により選定され、最終選考にはホンダ車やマツダ車といった日本車の名前も並ぶこともあります。
ちなみに、2013年乗用車部門はキャデラック・ATSが、トラック部門はダッジ・ラムがそれぞれ受賞しています。(2014年度は、来年1月の北米国際オートショーで発表されます。)
日本 カー・オブ・ザ・イヤー
これが1番馴染み深いのではと思いますが、日本国内で市販される乗用車の中から年間を通じて最も優秀な車に贈られる賞です。
なお、輸入車の取扱いについては、色々と議論があったそうですが、現在では「日本国内で市販される乗用車」に含めて取り扱われております。
ちなみに、直近の第33回(2013年-2014年)ではフォルクスワーゲン・ゴルフが受賞しており、輸入車としては初受賞という快挙を成し遂げております。
(これでゴルフは3冠ですね…。)
以上、長々と書いてきましたが、皆様もぜひ「自分にとってのカー・オブ・ザ・イヤー」を選定してみてはいかがでしょうか。
写真は、日本カー・オブ・ザ・イヤー公式サイトより