今や欧州車の定番となった、ダウンサイジングターボのエンジンですが、プジョー208GTi(1,600ccのターボエンジン)に乗るドライバーとして、思うところを記載したいと思います。
あくまでも素人による私見ですので、誤った解釈なども含まれているかと思いますが、ご了承下さい。
~ダウンサイジングターボとは~
ターボチャージャーの過給機を使うことにより、従来エンジンと同等の動力性能を確保したまま排気量を小型化したもので、燃費向上や環境配慮を実現させることができるエンジン設計をいう。
208GTiという車が素晴らしい車であることは間違いないのですが、今回は、敢えてダウンサイジングターボという視点から、欠点について考えてみたいと思います。
過去のブログの中でプジョー208GTiという車についてのインプレッションを書いた際に「ちょっとヤンチャな優等生」という表現を使いましたが、ダウンサイジングターボにより生み出された車は、GTiとしての味付けを施したとしても、やはり「優等生」となるのです。
「優等生」という言葉を言い換えるならば、「欠点のないエンジンに仕上がっている」という表現が適切ではないかと思います。
・下からのフラットトルクがドライバーにストレスを感じさせない!
・上まで回せば、パワーも十分!
・燃費も良い!
こんな三拍子揃ったエンジンに何の不満があるというのでしょう…。
よ~く考えてみて、ふと思ったことがあります。
「おいしい部分」がないのです。
昔の車というのは、NA車、ターボ車を問わず、必ずそのエンジン特性によって「おいしい部分」があったものです。
いかに、そのエンジンのおいしい部分でギアをつないで、その車のポテンシャルを最大限に引き出すがが、ドライバーの楽しみだったのではないでしょうか。
ダウンサイジングターボによるエンジンは、フラットなエンジン特性を実現し、それにより燃費が向上するという仕組みを作り上げました。
ただ、その影で「運転することの楽しさ」が少し犠牲になったのかもしれません。