税金雑学

住宅ローンのポジティブ金利選択


私たちOFFICE M.N GARAGE(エム・エヌガレージ)は、中古車販売業や自動車整備業など、自動車業界の方に向けて、いわゆる税理士業(会計事務所・税理士事務所)としてのサービスを提供していますが、決して、お店や会社のことだけ関与している訳ではなく、経営者の方のライフプランニングや資産運用、さらには相続や事業承継に関するご相談にも対応しております。
そんな中、最近妙に「住宅ローンを変動金利にすべきか、固定金利にすべきか」というご相談を受けることが多くなってきましたので、私酒井なりの考え方を記事にしてみました。本来は、それぞれのメリットやデメリットについて解説を行いながら記載すべきかと思いますが、今やどの金融機関のホームページでも詳しい解説がされておりますので、解説部分は割愛させて頂きます。また、税金雑学のカテゴリーからは逸脱している気もしますが、何卒ご了承下さい。

1.まずは一般論

1番大切なのは、余裕を持った資金計画を立てることです。全力で住宅ローンを組み、男のロマン?を叶えることを否定するつもりはありませんが、少なくとも変動金利で全力の住宅ローンを組み、生活ギリギリの返済額となるように設定するのは、ちょっとした状況の変化(給与の減少や病気・ケガなど)で生活が破綻するリスクがあります。返済額が確定する固定金利で返済計画を組む方法が最も堅実な返済方法であり、また、変動金利で住宅ローンを組む場合であっても、返済計画に余裕を持たせ、余力分は繰上返済資金や生活予備費に回す方法が確実に元金を減らすことができる返済方法の一つといえます。

2.金利って上がるの?

分かりません!!
しかし、平成12 年度頃からの長期金利の推移表をぼーっと眺めておりますと、意外と変動幅は小さく1.5%ラインを中心にその辺りをウロウロしています。ITバブルの時や新興市場バブルの時ですら2%を超えていません。
メディアはやたらと金利上昇リスクを煽る傾向にありますが、少なくとも私見では急激な金利上昇の可能性は限りなく低いと見ています。もちろん、私の様な素人に経済情勢の変化など予測不可能ですので、急激な金利上昇が生じる可能性もありますが、金利上昇局面では不動産価格も上昇していることが予測でき、売却してローン返済することも可能だと考えます。
つまり最悪の事態に陥る可能性はさらに低いこととなります。

3.性格別に考えてみました(余談)

①変動金利タイプ

金利などの市況の動向を見ることが好きで、繰上返済などの機動性がある投資好きの性格の人は、変動金利をオススメします。

②固定金利タイプ

金利の変動や借換えなどについて、返済中にあまり面倒なこと考えたくない性格の人は、固定金利をオススメします。

③ミックス金利タイプ

あまり返済に対する機動性はないが、少しでも利息は抑えたい…でも変動か固定かを決め兼ねる…といった性格の人は、ミックス金利をオススメします。

4.ちょっと真面目な注意喚起

「今、変動金利が低いから変動にしておいて、将来金利が上がったら固定に変えよう!」と考えている方がもしいらっしゃいましたら、それはちょっと待って下さい。固定金利(長期金利)は変動金利(短期金利)よりも先に動くので、金利上昇局面で固定に変えようと思った時には固定金利は既にかなり上昇していて手遅れとなります。

5.結論(ポジティブシンキング)

金利上昇のリスクを考えることは必要ですが、心配しすぎるあまり現在の低い変動金利を捨て、当初から高い固定金利を払い続けるのは勿体無い気がします。(当初は元金が大きいので金利影響額も大きくなります。)
そこで私が考えるのはズバリ、比較的金利が低めの7 年~10 年程度の当初固定金利と変動金利を旨く組み合わせて、適度にリスクヘッジする方法です。ちなみに、これは私見であり何ら責任を負うものではございませんが、実際は住宅ローンを35 年目に完済する訳ではなく、金利が不利となった方からせっせと繰上返済していくことも加味しますと、それなりに的を射ているのではと自分では考えております。あくまでも金融素人である税金屋の考えですので、戯言程度にお考え下さい。


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