今回は、自動車整備(修理)工場の経理のうち、特に負担の大きい「車検」に係る経理処理のポイントについて記載します。
車検整備での入庫があった場合、自賠責保険料や自動車重量税などの法定費用をお客様から預ることになるかと思いますが、これらを立て替えて支払った支出は、事業者の経費ではなく、あくまで車検を受けるお客さんが支払うべきものを代わりに支払ったにすぎません。
先にお客様から預かる場合には「預り金」として、先に事業者が支払っておいて、後からお客様に請求する場合には「立替金」として処理する必要があります。
ここでポイントとなるのは、預かっている、または立て替えているものが「誰の分か」「何の分か」「金額はいくらか」「預かったのか立て替えたのか」ということをキチンと管理することです。
(例えば、「スイフトの車検で入庫した山田さんの」「重量税を」「24,600円」「預かった」という具合に管理する必要があります。)
1件や2件であれば間違いも起こり辛いのですが、件数が多くなってくると、非常に経理の間違いが多くなってきます。
そこで、ぜひ活用して欲しいのが「補助科目」による管理です。
「補助科目」というのは、その名の通り「勘定科目」を補助するもので、特定の勘定科目の内訳を管理する為に用いられます。
この「補助科目」の活用には、ちょっとしたコツというかセンスが必要となりますので、顧問の税理士さんに相談してから科目設定されることをお勧めします。
私たち税理士(会計事務所)側も、事業者の実態を把握し、経理担当者の方の相談をしながら科目設定を行う様、心掛けております。
<項目(自賠責保険料、自動車重量税など)毎に補助科目を設定するケースや、お客様毎に補助科目を設定するケースなど、事業者の実態に応じて最も適切な科目設定を行います。>
また、記帳代行業務をご依頼頂いているケースでは、これらの管理を請け負うこともございます。
どんな些細なことでも構いません、日々の経理処理や税務処理の中で不明な点などございましたら、ぜひ気軽にお問い合わせ下さい。
はじめまして
車検で立替になるものは
重量税
審査証紙
検査印紙
検査確認料
自賠責
だけでしょうか?
コメント有難うございます。
車検に係る経理処理ですが、その事業者ごとに処理方法は様々です。
規模(件数)や経理レベルに応じた最適な処理を一定のルールに基づいて運用するのがベストとなりますので、ご相談などを希望される場合は、事務所までご連絡下さい。
酒井