仕事と愛車

【第5回(後編)】ブーランジェ(パン職人)/黒野 清江さんの『仕事と愛車』


ブーランジェ(パン職人)の黒野清江(くろのきよえ)さんにご登場頂いております第5回『仕事と愛車』ですが、前編では黒野さんのパン作りに対する想いや拘りをお聞きしました。
後編となる今回は、いよいよ黒野さんの愛車をご紹介頂きます。私も生まれて初めて出会う車種なので、楽しみでなりません。

黒野 清江 × Renault Express

酒井:「さていよいよ黒野さんの愛車のことについてお聞きしたいと思うのですが、どうしましょう、先に皆様に愛車のお写真を見て頂きましょうか?」

黒野さん:「そうですね、その方が良いかもしれませんね。私の現在の愛車はコチラです!」

クロノキヨエさんの愛車

酒井:「私がこの記事をご覧の皆様の気持ちを代弁しますね!笑。何ですかコレ??」

黒野さん:「何って、ルノー エクスプレスですよ!」

酒井:「途轍もなくマニアックな車ですよね!私自身、車名は聞いたことはありましたが、36年の人生の中で、『エクスプレスに乗っています』という人に出会ったのは、黒野さんが初めてです。色々とお聞きしたいことはあるのですが、まずは、このエクスプレスという車のことをご存知ない方も多いと思いますので、簡単にご紹介頂いても宜しいでしょうか?」

黒野さん:「分かりました。このエクスプレスという車は、フランスのルノー社がかつて販売していた大ヒット作である『5(サンク)』をベースに、後部を箱状の荷室にしたモデルです。厳密には、5(サンク)のモデルチェンジ版であるシュペール5がベースで、ホイールベースが延長されていたりもするのですが、もう少し詳しくご説明した方が良いですか??」

酒井:「もう十分です!笑。タダでさえマニアックな車なのに、どんどんマニアックな方向に行ってしまいそうなので、『5(サンク)ベースの働く車』ということで整理しておきましょう。」

黒野さん:「そうですね。実際に本国フランスでは、郵便屋さんやお花屋さん、そして私と同じパン屋さんなどの業務用車両として活躍していますから、まさに『働く車』ですね。」

酒井:「ところで黒野さん、今お乗りのエクスプレスという車は、黒野さんがこれまで2台乗り継いでこられたルノー・カングーの貨物仕様であるカングー・エクスプレスの先代にあたると思うのですが、どうして、カングーからこのエクスプレスに乗り換えられたのですか?」

黒野さん:「実は、以前乗っていたカングーは、配達中に追突されてしまいまして、泣く泣く廃車になってしまったのです…。カングーは荷室が広く、私自身とても気に入っていたので、『さて、次もカングーを…』とも思いましたが、いつもチェックしていた中古車屋さんのHPに偶然にもこのエクスプレスが出ているのを見つけたのです。その時、直感的に『これもあり!?』という感じがして、お店にすっ飛んでいきました!実際に現車を見てみると、カングーと比べて荷室は更に広く、外見はブサカワ!笑。おまけに市場に出ている台数が少ないとくれば、もう即決定でしたね。」

酒井:「そうだったのですね。中古車って縁モノですから、追突されてしまったカングーは残念でなりませんが、きっと、そのカングーが『後は任せたぞ!』と、エクスプレスとのご縁を結んでくれたに違いありませんね。そんなご縁があって、黒野さんの愛車となったエクスプレスですが、実際に所有されてみていかがですか?黒野さんのお気に入りポイントなどがあれば教えて頂ければと思います。」

黒野さん:「そうですねぇ…荷室が広いところや、滅多に見かけないマニアックなところはもちろんお気に入りなのですが、一番のお気に入りポイントは、やはり『走り』の部分ですね。その外見からは意外に思われるかもしれませんが、このエクスプレスという車は『5(サンク)』のエンジンを搭載しているので、1,400ccとは思えない走りをしてくれるのです!おまけに左ハンドルのマニュアル車ですので、運転が楽しくて仕方ありません。配達に出掛けるときなどは、テンションが上がりますよ~♪笑」

エクスプレスの運転席
写真:何とも素敵な雰囲気を持つエクスプレスの運転席(走りの5速MTです!)

酒井:「何と、一番のお気に入りポイントが『走り』とは、意外でしたね。左ハンドルのマニュアル車でパンを運ぶパン屋さん…魅力的ですね。黒野さんは、素晴らしい経歴をお持ちで、拘りを持ってお仕事をされている方なので、インタビューをお引き受け頂いた際には、正直なところ少し緊張していたのですが、こうしてお話をお聞きしておりますと、私たちと同じ『単なる車好き』だということが分かって、失礼ながら親近感が沸いてきました!笑。ところで、愛車エクスプレスは1990年式ということで、今年で25歳を迎えるそうですが、故障やトラブルなどなく、元気に走っていますか?」

黒野さん:「車好きに悪い人はいませんからね!笑。エクスプレスは年齢(車齢)を感じさせることなく、元気に走ってくれていますよ。まぁ、たまに機嫌を損ねることもありますが…。」

エクスプレス(レッカー)

酒井:「思いっきり、レッカーされていませんか?笑」

黒野さん:「そんなこともありましたね!笑。この時は、燃料ポンプが職場放棄をしてしまい、都心のど真ん中で動かなくなってしまったので、流石に焦りましたが、そんな気難しい性格も含めて、兎にも角にも憎めない可愛いヤツです。」

黒野さんの愛車データ

メーカー:ルノー
車種:エクスプレス
年式:1990年
排気量:1,400cc
酒井コメント:いわゆる「フルゴネットタイプ」というジャンルに属するこのエクスプレスですが、フロント、サイド、そしてリアと、見る方向によってそれぞれ違った表情を見せてくれます。私個人としては、やはりリアからのシルエットが好きですねぇ。「B CURONO」のユーロプレートも素敵です♪

ルノーエクスプレス(後)

ブーランジェ × Renault Express

酒井:「黒野さん、本日は楽しくも為になるお話をお聞かせ頂き有難うございました。」

黒野さん:「こちらこそ、楽しい時間を有難うございました。実はエクスプレスの他にも、近場の配達などで使用しているお気に入りのバイク君もいるので、また機会があればそちらの方も紹介してあげてくださいね!」

酒井:「そうなのですね。この『仕事と愛車』というインタビュー企画は、登場回数に制限はありませんので、ぜひ次回はそのバイク君で…あれ?本人も満更でもない様で、黒野さんのお写真にちゃっかりプコブルーの可愛いバイクが写り込んでいますね!笑。ぜひ、二度目の登場をお待ちしております。さて黒野さん、パンのこと、そして愛車のことについてお聞きして参りましたが、いよいよ最後の質問です。ブーランジェ(パン職人) 黒野清江さんと愛車ルノー エクスプレスとは、どういった関係性だと思いますか?」

黒野さん:「私にとってエクスプレスは、『同僚であり、時に師匠』といった存在ですね。仕事上では、共に働く同僚といった関係で、風邪で休まれたりしたらとっても困る存在です。その一方で、エクスプレスとのドライブを通じて色々と教わる事も多く、私にとっての師匠でもあるのです。 この年季の入ったエクスプレス師匠のご機嫌も伺い、胡麻すりをしながらパンを運んでもらっています。」

酒井:「なるほど。気心の知れた同僚でありながら、少し気難しい師匠としての一面もある、素敵な関係ですね。私も黒野さんを見習って、自分の愛車からたくさんのことを教わることができる様、もう少し愛車の声に耳を傾けてみようと思います。黒野さん、本日は本当に有難うございました。」

エクスプレスの荷室
写真:荷室が広~いエクスプレス(美味しいパンを運びます♪)

ブーランジェ黒野清江さん
写真:配達や食材集め、そしてイベント出店と大忙しのブーランジェ 黒野清江さん

ブーランジェリー・クロノのご紹介

店舗名:ブーランジェリー・クロノ
責任者:酵母ソムリエ クロノ キヨエ
TEL&FAX03-5672-3488
事業内容:自家製自然酵母を使った通信販売専門のパン屋さん
公式サイト:http://www.curono.net/

ブーランジェリー・クロノ


スポンサーリンク

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)