以前の記事「相棒スズキグース初トラブル?【ドライブスプロケット周りからのオイル漏れ】」の中でご報告しましたとおり、我が相棒グースに初トラブルが起きました。
ドライブスプロケットカバーの辺りにオイルが垂れていることが発覚したのです。
相方の見立ても当てにならないので、早速販売店さんに連絡して見て頂いたところ、直ぐに原因が判明しました。
今回のオイル漏れは、エアクリーナーボックス内に溜まったオイルが漏れ出したことが原因のようです。
「なぜエアクリーナーボックスにオイルが溜まっていたの??」
と不思議に思い、相方に原理を聞いてみました。
(この男、「ドライブシャフト側のオイルシールからのオイル漏れじゃないか」と適当なことを言っていたくらいなので、当てになりませんが!笑)
まずは、コチラをご覧下さい。
これは、グースのパーツカタログの一部です。
それでは、エアクリBOXにオイルが溜まった原理について、順を追って考えてみましょう。
まず、クランクケース内の圧力が⑯ブリーザーチューブ(クランクケースブリーザー)を通って⑬ブリーザータンク(オイルキャッチタンク)に逃がされてきます。
この空気は、⑰のチューブを通ってエアクリBOXに循環される仕組なのですが、これらにはオイルミストや水蒸気が含まれているので、このオイルミスト等を取り除く為にブリーザータンクが設けられている訳ですね。
こうしてブリーザータンクで落とされたオイルミスト等は重力でオイルタンクに戻るようになっていますが、ブリーザータンクで落としきれなかったオイルミスト等はエアクリBOXまで到達してしまいます。
そこで、エアクリBOXにも⑩ドレーンチューブが設けられていて、最終的にはここからオイルミスト等を排出させる訳です。
以上が相方の説明を受けて私なりに解釈した原理です。
(あまり自信が無いので、間違っていたらご指摘をお願いします。)
我が相棒グースは350ccのシングルエンジンなのでピストンの背圧が大きく、さらに他のシングルエンジンの車種と比較すると比較的高回転まで回るので、オイルが溜まりやすいのだとか。
ちなみに、グース250はブリーザータンク(オイルキャッチタンク)が無くて、クランクケースからエアクリBOXに直接⑯ブリーザーチューブ(クランクケースブリーザー)が繋がっているそうです。
今回、溜まったオイルを抜いて頂いたので、しばらくは大丈夫だと思いますが、長期に亘ってオイルが溜まったのではなく、何か別の原因でオイルが溜まりやすくなっている可能性もあるので、当面の間、沢山走った日や、高回転まで回した日などには、ドレーンキャップを外して、オイル排出量の様子をみてあげようと思います。
<ご参考>
エアクリBOXからのオイル排出量が多かったらチェックする項目
・⑯と⑰のチューブが逆に繋げられていないか
・⑱ブリーザージェットが欠品していないか
・規定量を上回るエンジンオイルが入れられていないか など