久々の勉強編の記事更新です。
相棒グースが納車されてから、乗る方が楽しくなってしまって、ついつい勉強の方が疎かになってしまっておりました…反省です。
これからは、グースに乗っていて気付いたことや、ジールやDT50の様子を見ていて気になったことは、自分なりに調べて記事にまとめていきたいと思います。
さて、今回は先日の「2015.03.27ヤマハ ジール 第2回走行テスト」の記事の中で、相方がチェックしていた「オイル上がり/オイル下がり」について、自分なりに調べてみましたので、頭を整理する為にも、簡単に内容をまとめてみたいと思います。
「オイル上がり」とは
オイル上がりとは、ピストンリングの摩耗などによりピストンの下から燃料室へエンジンオイルが入り込んでしまう(オイルが下から上に上がってしまう)現象をいいます。厳密には正常な状態でもごく微量のエンンジンオイルは燃焼室に進入しているそうですが、4サイクルエンジンの場合には、エンジンオイルは原則として燃えてはいけないものなのです。
「オイル下がり」とは
オイル下がりとは、シリンダーヘッドを循環するエンジンオイルが燃焼室に入り込んでしまう(オイルが上から下に下がってしまう)現象をいいます。
「オイル上がり」と「オイル下がり」の症状の違い
「オイル上がり」「オイル下がり」ともに、燃焼室に進入したエンジンオイルが燃えてしまうことには変わりないので、マフラーから白煙を吐くという症状は同じです。
そこで、一般的には、白煙を吐くタイミングによって「オイル上がり」と「オイル下がり」の症状の違いを区別します。
<オイル上がりの場合の白煙>
・エンジンの回転数が高いほど白煙を多く吐く
・エンジンの回転数が低いアイドリング時などにはあまり白煙が出ない
<オイル上がりの場合の白煙>
・アイドリング時に白煙を多く吐く
・暫くアイドリングさせた後に、エンジンの回転数を上げると白煙を多く吐く
いずれにしても、「2015.03.27ヤマハ ジール 第2回走行テスト」の際に私が任命された様に、知人に頼んで自分のバイクの後ろを走行してもらうと良いと思います。
オイル上がり/オイル下がりの原因
原因については、過走行(走行距離がかなり多い)やオーバーレブなどの過酷運転が考えられますが、やはり一番の原因は「オイル管理不足(オイル交換をサボっていたこと)」です。
面倒だから…とか、お金がかかるから…といった理由でオイル交換をサボってしまうと、少しずつだとしても、確実にエンジンに負担が蓄積されているのです。
日々のオイル管理(オイル交換)が、いかに大切かってことですね。
オイル上がり/オイル下がりの修理方法
最近では、効果の高いオイル添加剤が販売されているので、色々と試してみると良いかもしれません。
しかし、オイル添加剤では、症状を抑えたり、緩和させたりすることが出来たとしても、根本的な改善には至らないので、症状が酷い場合には、「エンジンオーバーホール(腰上またはフル)」をする以外は方法がありません。
そしてエンジンオーバーホールとなりますと、車種や年式によっては部品が確保できない場合もありますし、修理代金も高額となるので、結局は「エンジン載せ換え」や「乗り換え」といった選択をする方が多くなります。
ちなみにうちの相方は、この「オーバーホールは高いから、“載せ換え”か“乗り換え”」という風習に異論があるそうで、その話はまた後日、何らかの形でさせて頂くかもしれません。
以上、素人がまとめた内容なので、間違いやお気付きの点などございましたら、気軽にご指摘下さい。