お祝いや内祝いなどで頂くことの多いバカラのグラス。
我が家にも、頂きモノや衝動買いしたオールドバカラなど、食器棚にいくつか並んでいます。
クリスタルガラスで有名なバカラですが、このクリスタルガラスって普通のガラスとは違うのでしょうか?
割れたり、欠けたりすることは無いのでしょうか?
クリスタルとは?
何となく「クリスタル」と聞くと「水晶」をイメージしてしまいがちですが、「クリスタル(crystal)」とは本来「結晶」を指す言葉です。
結晶とは、分子や原子が規則正しく並んで成長した物質です。
当たり前のことですが、規則正しくならんでいるため「規則的な形」をしています。
水晶が規則的な六角形の柱のような形をしているのも、結晶だからと言えます。
ちなみに、「水晶」は英語で言うと「クオーツ(quartz)」です。
日本では「クォーツ=石英」で、その中でも無色透明なものを「水晶」と呼ぶ訳ですが、英語には「石英」と「水晶」を区別する表現が無いため、両方とも「クオーツ」と呼ばれるようです。
クリスタルガラスとは?
一方、「クリスタルガラス」はガラスです。
一般的にはクリスタルっぽいガラスのことを指します。
つまり「まるでクリスタルのように光り輝く、無色透明の高品位なガラス」のことです。
ガラスの製造過程に酸化鉛等を添加して形成される「鉛ガラス」の一種であり、この鉛の含有量が多いほど普通のガラスよりも光の透明度や屈折率が高くなり、指で弾いた際に鳴る音も澄んだ音色が響きます。
バカラのグラスって、良い音がしますよね。
つまり、クリスタルガラスというのはあくまでも「ガラス」であり、クリスタルではありません。
ガラスとクリスタルの違いは。「結晶しているか」、「結晶していないか」です。
水晶を溶かして形成した(固めた)モノ(=溶練水晶)も、「ガラス」と鑑別されます。
これは、水晶は一度溶かすと結晶を失ってしまうので、硬度や溶ける温度も変わって別の性質になってしまうからです。
バカラのグラスは割れるのか?
何となく「バカラのグラスは最強のクリスタル」というイメージがありますが、所詮は「ガラス」です。
一般的なガラスの食器よりは強度があることは事実ですが、強い衝撃を加えると割れたり、欠けたりします。
例えば、20代の頃に勤めていた税理士法人の仲間から結婚祝いで頂いたコチラのシャンパングラス。
先週末に割れました(´;ω;`)
ポキっと折れた感じなので、何かオブジェを作れないかと模索中(笑)
結局何が言いたかったかと申しますと、材質(素材)を知ることは大切だということです。
例えば同じ太さで素材が異なるボルトがあったとします。
もちろん使用箇所にもよりますが、素材が異なれば「締付トルク」も異なります。
一般的には、
スチール > 銅 > ステンレス > アルミ
って感じでしょうか。
また、錆に強いステンレスボルトはスチールボルトに置き換えると見映えが良くなりますが、熱が入った際かじりやすかったりもします。
素材・使用箇所なども考慮しつつ1本1本丁寧にボルトを締めるよう心掛けたいと思います。