税金雑学

印紙と証紙の違いとは?(車検時の検査手数料は「自動車検査登録印紙」と「自動車審査証紙」で納付)


本日は、どうでもいいようで何だか気になる「印紙」と「証紙」の違いについてご紹介します。

印紙と証紙の違い

印紙は、国に税金や手数料を支払う際に使われます。

契約書や領収書に印紙を貼って消印することがあると思いますが、これによって「印紙税」という国税(国の税金)を納付したことになるのです。

一方、証紙は、地方自治体(都道府県など)が地方自治法を根拠に定めた条例により発行することのできる金券の仲間です。

証紙は、地方自治体に対して手数料や使用料を納付するため使われます。

例えば、

✅運転免許の更新手数料

✅県立学校の受験手数料

✅都道府県に対する各許認可申請手数料

といった手数料の納付に際しては、現金ではなく収入証紙で納付を行うよう指示されていることが多いです。

なお、他県で購入した証紙は、申請先の都道府県で使用できないため、必ず申請先の都道府県の証紙を購入する必要があります。

「印紙(いんし)」と「証紙(しょうし)」、言葉は似ていますが、使用目的は違いますので、確認してから購入するようにしましょう。

車検時の検査手数料は収入印紙?収入証紙?

1つの手数料を納付する際、印紙と証紙の両方を貼り付けるケースもあります。

例えばパスポート。

これは埼玉県でパスポート申請をする際の手数料一覧表なのですが、「手数料(収入印紙+県収入証紙)」となっているのが分かります。

この他に車検時に支払う検査手数料も印紙と証紙の両方を貼り付けるパターンです。

この写真は、先日私がバイク(250cc超)のユーザー車検に行った際に購入した「自動車検査登録印紙」と「自動車審査証紙」です。

ご存知のとおり、車検を受けて合格するためには「検査」「登録」「車検証の発行」などさまざまな手続きが必要であり、これらの検査登録に関する運営経費として、私たちは手数料をお支払いするのです。

これらの印紙や証紙を購入する際は、おそらく窓口の方が自動車検査票などへの貼り付けまでして下さるので、何となく現金で支払っている感覚があるかもしれませんが、印紙や証紙を貼った自動車検査票や納付書を車検受付窓口に提出して消印が押されることで、検査手数料を納付したことになるのです。

車検手数料(検査手数料)の支払先

印紙は国税の納付に、証紙は地方自治体への手数料納付にそれぞれ使われる!というお話をさせて頂きましたが、


写真:実際に車検時に印紙と証紙を購入した際の領収証

例えば上記の領収証にある「自動車検査登録印紙 500円」と「自動車審査証紙 1,300円」は、いったいどこに支払われるのでしょうか?

[自動車検査登録印紙]

こちらは「印紙」という名前になっているので、国へ支払われます。

[自動車審査証紙]

こちらは「証紙」という名前になっているので、地方自治体へ支払われます。

具体的には、「独立行政法人自動車技術総合機構」へ支払われます。

この機構は、国土交通省所管の「独立行政法人」で、検査場における検査や登録された申請事項の事実確認などを行っています。

独立行政法人というのは、、国民生活や社会・経済安定などの公共上の見地から確実に実施されることが必要な事務・事業のうち、「国が自ら主体となって直接実施する必要はないが民間に委託することは不適切であるもの」を効率的かつ効果的に実施させることを目的として設立される法人です。

まぁ、ほぼ「公(おおやけ)」の機関ですね。

ちなみに、重量税は国税なので「印紙」で納付します。

印紙と証紙、今回の記事を読んで思ったと思います…

「どうでもいい」ですね(笑)


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