本日は「日本税理士政治連盟」という団体が出している令和5年度 税制改正に関する建議・要望についてご紹介したいと思います。
税制に対する基本的な視点
1.公平な税負担
2.理解と納得のできる税制
3.適正な事務負担
4.時代に適合する税制
5.透明な税務行政
う~ん、素晴らしいとしか言いようのない基本視点ですね。
建議・要望の構成
□特に強く主張したい3項目の「重要建議・要望項目」
□中長期的な視点から検討した税目ごとの「今後の税制改正についての基本的な考え方」
□全国15税理士会及び日税連の663項目の税制改正意見から35項目に集約した「建議・要望項目」
ちなみに、いちばん最初の「重要建議・要望項目」はと申しますと…
【消費税】インボイス方式導入について、延期又は実務を踏まえた柔軟な運用を行うこと
【消費税】非課税取引の範囲を最小限にすること
【所得税】基礎控除へのシフトと基礎的な人的控除の引上げ
の3項目となっています。
インボイス制度については、全事業者にとっての影響だけでなく、私たち実務家への影響も考慮しますと、ぜひ見直しを行って頂きたいところです。
なお、私は日本税理士政治連盟には加入していません。
どのような組織かと申しますと…
一言でいうと「税理士による政治団体」です。
税理士は、税理士法に規定する税務の専門家であり、特定の政党を支持しません。
日本税理士政治連盟は、約80,000人の税理士が加入する税理士会の要望を実現するために設立された政治団体であり、いわば「税理士党」としての役割を担っています。
まぁ、政治の話になってしまうと実務に支障が出そうなので、加入はご遠慮させて頂いておりますが、数多くの成果・実績のある団体ですので、今後も陰ながら応援したいと思います。